梅醤番茶とは?期待できる効果や作り方、飲み方を紹介

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梅醤番茶とは?期待できる効果や作り方、飲み方を紹介

健康意識が高まる昨今、「マクロビオティック」が注目されています。

マクロビオティック(マクロビ)は、日本の伝統食を中心とした身体を健康にする食事法のことです。

マクロビの手当食の定番に、梅を使った梅醤番茶というものがあります。

梅醤番茶は日本で古くから伝わる伝統茶で、おばあちゃんの知恵袋としても知られています。

梅醤番茶は家庭で簡単に作れる飲み物ですが、健康に嬉しい様々な効果が期待できるんです。

本記事では、梅醤番茶の効果や作り方、おすすめの飲み方をご紹介します。

番茶がない「梅醤」の作り方や料理への応用も解説しますので、マクロビや梅を使ったレシピに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

梅流し

梅醤番茶とは

梅醤番茶(読み方:うめしょうばんちゃ)とは、梅干し、醤油、生姜、番茶で作るお茶のことです。

梅醬番茶は、古くからおばあちゃんの知恵袋や自然療法として知られていますが、最近ではマクロビオティックで人気があります。

マクロビオティック(マクロビ)とは、日本の伝統食を中心とした健康的な食事法や健康的に過ごすための生活法のことです。

マクロビを実践する「手当法」は、一般家庭にある食材で体の不調を改善する方法です。

梅醤番茶は手当法の定番でありながら、マクロビ初心者におすすめの飲料です。

梅醬番茶の作り方

梅醤番茶はご自宅にある材料やスーパーで売られている物で作れます。

梅醬番茶の作り方をご紹介します。

<準備するもの>

・梅干し……1粒(中サイズ)

・純正醤油……大さじ1

・生生姜の絞り汁……2滴

・有機番茶

・湯のみ(コップでも可)

マクロビで使用する食材は、有機栽培(オーガニック)の物を選ぶのが基本です。

梅醬に使う番茶は、三年番茶が推奨されています。

<作り方>

  1. 梅干しを湯のみに入れ、つぶしながら種を取り除きます。
  2. 1に醤油を入れて混ぜ合わせます。
  3. 2に生姜の絞り汁を加えて、熱い番茶を注げば完成です。

梅のしょっぱさや醤油の辛さが気になる時は、量を減らして調整してください。

番茶がない時は、ほうじ茶や緑茶でも代用できます。

梅醬番茶に期待できる効果

梅醬番茶は、体の冷え解消や疲労回復、風邪予防、熱中症対策、便秘解消など、日常生活における体の不調を改善するのに効果的です。

番茶に含まれるカテキンには、口臭予防や虫歯の予防、抗インフルエンザ作用、動脈硬化防止などの効能があります。

また、梅干しには肝臓を含めた臓器への効果やダイエット効果、美容や肌荒れの改善などにも効果が期待できるため、年齢性別問わずおすすめです。

さらに、梅干しの代表的な効果として、クエン酸による疲労回復効果が挙げられます。

運動後に梅干しを食べると、翌日の体調が整えやすくなるという研究報告もあります。

梅干しを毎日食べることで得られる効果については、別の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

参考:梅干しによる効果はどんなことがあるの?実際に起こる良い効果と食べ方の注意点について解説

出典:静岡県公式ホームページ「お茶の種類と効用」

出典:JGLOBAL「運動後の梅干摂取が血中乳酸値動態及び自覚的休調に及ぼす影響」

梅醬番茶の飲み方は?

梅醬番茶は、梅干し、醤油、生姜、番茶を合わせて作るのが基本で、湯のみに入れてそのまま飲むのが一般的な飲み方になります。

梅醬番茶は、梅干しの酸味と番茶の渋みで醤油の辛味が抑えられており、爽やかな風味の生姜が加わることで、さっぱりした味わいが特徴的です。

塩分濃度の高い白梅干しだと、人によってはしょっぱさが気になると思います。

梅醬番茶にはちみつを少量加えると飲みやすい味になります。

梅醤番茶はいつ・何杯飲むべきか

梅醬番茶は1日1〜2杯を空腹時や食前に飲むのがおすすめです。

朝の起床後や、体調の悪さを感じた時に食事を取る前に1杯ずつ飲むようにしてください。

空腹時に飲むことで、胃腸の働きが活発になり、便の排出が促されます。

あるいは、夜間の冷えや寝付きの悪さに悩む方は寝る前に飲んでも良いです。

梅醬番茶を寝る前に飲むことで体が温められると、自然な入眠を促すことができます。

梅干しや醤油には塩分が含まれるため、飲み過ぎると塩分過多になる恐れがある点には注意が必要です。

出典:朝日新聞Reライフ.net「2週間で腸内環境は変わる 大腸をケアする腸活10カ条」

番茶がない場合は「梅醬」を作るのもおすすめ

番茶が自宅にない場合やすぐに番茶が用意できない場合は、「梅醬(うめびしお)」を作るのもおすすめです。

梅醬とは、文字通り梅干しと醤油を使ったもので、料理に使用できるものです。

ここでは、梅醬の作り方をご紹介します。

<準備するもの>

・梅干し……20粒(中サイズ)

・純正醤油……70ml

・生姜の絞り汁……大さじ1

・フードプロセッサー(ボウルと手袋でも可)

・保存容器

<作り方>

  1. 梅干しの種を1粒ずつ丁寧に取り除いてください。
  2. 1をフードプロセッサーで回す、あるいはボウルに入れてつぶしてペースト状にします。
  3. 2に醤油と生姜の絞り汁を加え、よく揉みこんでから煮沸消毒した保存容器に移します。

作った梅醬は冷蔵庫で保存し、なるべく早めに使用するようにしてください。

梅醬の使い方・レシピ

梅醬は和食によく合うため、マクロビオティック料理に最適です。

梅干しの酸味と醤油のコク、生姜の爽やかな味わいが楽しめるため、料理のアクセントになります。

ここでは、梅醬の使い方やおすすめのレシピをご紹介します。

おにぎりの具にする

梅醬の簡単な使い方としてご紹介したいのが、おにぎりの具にする方法です。

梅干しには、食中毒菌である黄色ブドウ球菌や病原性大腸菌(O-157)の増殖を抑える効果があります。

おにぎりに梅醬を入れることで、殺菌作用が働き、食中毒を予防する効果が期待できます。

おにぎりが傷みにくくなるため、お子さまのお弁当にも最適です。

また、梅醬だけでも十分おいしいですが、かつお節や赤紫蘇をプラスするのもおすすめです。

かつお節を加えることで旨味が増し、赤紫蘇を加えることで保存性が高まるため、ぜひ試してみてください。

ただし、マクロビオティックでは、白米ではなく玄米が基本となるため、おにぎりには玄米を使用します。

出典:日本食糧新聞電子版「食中毒の予防・回復に梅干しを 梅研究会理事長・松本紘斉氏」

出典:熊野新聞オンライン「ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」 【第62回】梅干しはスーパーフード」

魚・肉の下味に使う

梅醬は、魚や肉の下味に使うこともできます。

焼き魚の場合、魚の重量に対して10%弱の梅醬に浸してから焼いてください。

どの種類の魚でも美味しくいただけますが、中でも青魚の下味におすすめです。

青魚は、魚の中でも特に生臭いとされており、下処理が不十分だと食べにくいと感じることがあります。

梅醬を下味に使うと、特有の魚臭さが抜け、ふっくらと柔らかく仕上がります。

肉の場合、肉の重量に対して2〜3%程度の梅醬に浸してから調理に使用してください。

焼肉にしてもいいですし、小麦粉や片栗粉をまぶして唐揚げにしても美味しく食べられます。

野菜と和える

マクロビオティックの視点では、梅醬を有機野菜や海藻類、漬物などと併せて食べるのがおすすめです。

ここでは、梅醬をきゅうりや昆布とあえる「きゅうり和え」の作り方をご紹介します。

<準備するもの(2人分)>

・梅醬……小さじ1/2

・きゅうり……1.5本

・ニンジン……1/2本

・わかめ……適量

・酢……小さじ1/2

・ごま油……小さじ1/4

・すりごま……少々

<作り方>

  1. まな板の上にきゅうりを置き、塩を振りかけて転がします。
  2. 1をめん棒などで叩き、手で割って食べやすい大きさにします。
  3. 2と千切りにしたニンジンを、他の材料を混ぜ合わせたものに馴染ませてください。

梅醬のきゅうり和えは、他の野菜でも応用が効くため、マクロビオティック料理の基本レシピとして覚えておいてください。

プラムレディの梅干しで梅醬番茶を作ろう

今回は、マクロビオティックの定番である梅醬番茶や梅醬を使った料理レシピをご紹介しました。

梅醬番茶は「体調が悪いけど、病院に行くほどではないな…」という時におすすめです。

健康維持や便秘解消など体質改善にも役立つため、体調不良でなくとも、毎日1杯ずつ飲む習慣をつけてみてください。

梅醬番茶を手作りするなら、上質な梅干しを使用して、美味しい味に仕上げたいものです。

プラムレディでは、梅醬番茶に最適な「三年熟成梅干し」や、塩分が気になる人におすすめの「紀州の梅 塩分7%」などの梅干しを販売しております。

梅干しはマクロビオティックでも注目されている食材ですから、常にご家庭の台所に置いておくと便利です。

皆さんも、ぜひプラムレディの梅干しで手作りの梅醤番茶を作ってみてください。
梅流し