梅湯(梅白湯)とは?効果や作り方、飲むタイミング・コツを紹介!

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梅仕事初心者におすすめの簡単レシピ4選!押さえておきたいポイントも解説

「梅湯を毎日飲むと健康にいい」と聞いたことがある方は多いと思います。しかし、実際に梅湯にはどのような効果があるのか知らない方がほとんどです。

梅湯には便秘解消や美肌効果、風邪予防などさまざまな効果が期待できます。

ただし、梅湯の効果を最大限引き出すには、作り方はもちろん、飲み方にもポイントがあります。

本記事では、梅湯(梅白湯)の効果や作り方、飲むタイミングについて解説していきます。

梅湯について気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

梅湯(梅白湯)は三年熟成梅干しがオススメです!

天日塩のみで漬け込み、樽の中で三年間熟成させた無添加の梅干しを塩分16%に仕上げているため、梅流しや梅白湯などの腸活にピッタリです!

梅流し

梅湯(梅白湯)とは

梅湯とは、白湯に梅干しを入れただけの簡単な飲み物です。

沸騰させた水を50%程度まで冷ましたものを白湯といいますが、梅湯は白湯に梅干しを入れることから「梅白湯」とも呼ばれます。

豊富な栄養素を含む梅干しと胃腸を温められる白湯が合わさることで、健康や美容に嬉しいさまざまな効果が期待できます。

また、白湯は何も混ぜないため、人によっては味気ないと感じます。

一方、梅湯は梅干しの味や酸味、塩分が加わり、作り方次第で美味しく飲めるのが魅力です。

梅湯(梅白湯)の効果・効能

梅湯(梅白湯)にはさまざまな効果があります。特に、健康や美容に気をつかっている人にはおすすめの飲み物です。

具体的には以下のような効果が期待できます。

  • 整腸・デトックス作用
  • 冷え性改善
  • 風邪・インフルエンザ予防
  • 美肌
  • ダイエット
  • 口臭予防
  • 白髪・抜け毛予防

各効果について、それぞれ解説します。

①整腸・デトックス

梅湯には整腸作用やデトックス作用があるため、便秘解消に効果的です。

梅干しには、腸の動きを活発にする善玉菌の養分となる「植物性乳酸菌」が含まれます。梅干しに含まれる梅ポリフェノールが腸内の善玉菌を増やす要因となるため、より効率的に腸内環境を整えられるのです。

また、ある研究では、梅ポリフェノールには腸の働きを悪くする悪玉菌の増殖を抑え、ビフィズス菌を増やす効果があることが明らかになっています。

さらに、梅干しに含まれるクエン酸は、腸内の悪玉菌を減少させたり腸を刺激したりする働きを持ちます。梅干しに含まれるマグネシウムも便秘改善に効果的です。

実際に、梅酢を飲むと腸が刺激されて宿便が排出される人もいます。

白湯自体にも胃腸を温めて働きを活発にする働きがあるため、梅干しの成分がプラスされることで相乗効果が生まれるのです。

出典:CiNii「梅ポリフェノールのマウス腸内細菌フローラ改善効果
出典:NHK「便秘を改善!?「白湯」の効果とは?

②冷え性改善

梅湯は冷え性改善に効果的なので、手足の冷えが気になる方にもおすすめです。

白湯は温度の高い飲み物なので、身体を内側から温めて全身の血流を促進させることができます。

また、梅干しに含まれるクエン酸は、血流を改善し、血圧上昇を抑制する効果があります。

このように梅干しには冷え性を改善する効果があるのです。

ストレスや喫煙、栄養の偏りなど血行不良の要因はさまざまなので、日頃から梅湯を飲むなど血流を良くする習慣は大切です。

出典:日本栄養・食糧学会誌「MC-FAN測定装置による血液流動性の評価と梅エキス粒の血液流動性に及ぼす影響

③風邪・インフルエンザ予防

風邪を引いたときやインフルエンザが流行っている時期にも、梅湯がおすすめです。

梅干しに含まれるクエン酸は、非常に強い殺菌作用を持つ酸味成分です。食中毒予防だけでなく、風邪やインフルエンザ予防にも役立ちます。

和歌山県田辺市とJA紀南が行った研究では、梅酢ポリフェノールにはインフルエンザウイルスの増殖を抑える作用があるとの成果が出ています。

梅酢ポリフェノールとは、梅干しを漬けた時にできる梅酢に含まれるポリフェノールです。

インフルエンザウイルスと梅酢ポリフェノールを体温に近い30℃で保温したところ、ウイルスの量が1/1000に減ったという研究結果もあります。

また、梅によるインフルエンザの予防効果について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

参考:梅干しでインフルエンザが予防できる!?効果やおすすめの食べ方・飲み方を紹介

出典:CiNii「梅に関する研究
出典:JA紀南「梅酢にインフル抑制成分

④美肌

腸内環境がよくなると肌質の改善にも繋がるため、梅湯は肌トラブル防止にも役立ちます。

便秘になると肌荒れが起きるなど、腸内環境の悪化と肌の不調は関係しています。

ある研究では、腸内細菌が産生した有害物質「フェノール類」が肌トラブルに影響を及ぼすことが分かっているのです。

フェノール類は、腸から吸収された後、血液を通って皮膚に蓄積する性質をもちます。

しかし、腸内環境を整えることで、血中のフェノール類を減少させ、肌トラブルの改善が可能です。

また、白湯や梅干しのクエン酸には血流促進作用も期待できます。

血流が良くなると、皮膚を含めた全身に栄養が行き届き、老廃物や毒素も排出されやすくなるのです。

さらに、梅干しに含まれるピノレシノール・リオニレシノールには抗酸化作用もあり、シワやシミなどの原因となる活性酸素を除去してくれます。

出典:JA紀南「腸内細菌が皮膚生理に及ぼす影響

⑤ダイエット

梅湯はダイエットにも向いている飲み物です。

梅干しに含まれるバニリンには、脂肪細胞に刺激を与える作用があります。

梅干しに含まれるバニリンは加熱することで増えるため、焼いた梅干しを用いた梅湯を飲むことで、バニリンを効率よく摂取できます。

出典:和歌山県農林水産部「和歌山県産食品機能性ガイド(第三版)

⑥口臭予防

梅湯は口臭予防にも効果的です。

梅干しに含まれるクエン酸は非常に強い殺菌効果を持っているため、口内の細菌を抑えることが可能です。

人間の唾液にも食中毒菌を殺菌する作用があるため、梅干しのクエン酸でより強力な殺菌効果が生まれます。

また、口臭の原因になる菌に、ピロリ菌というものがあります。ピロリ菌は胃の粘膜や壁にダメージを与え、感染すると胃痛や吐き気を起こすことがあるのです。

梅干しには、ピロリ菌の動きを抑える作用があることが研究でわかっています。

このように、梅湯を飲むことで口臭予防になるのです。

出典:CiNii「梅に関する研究

⑦白髪・抜け毛予防

白髪や抜け毛の原因の一つに、血流の悪さが挙げられます。梅干しは、白髪や抜け毛の対策としても効果があると言われています。

これは、頭皮の血行が促進されると、毛を作る細胞が活性化されるためです。

そのため、白髪や抜け毛予防には頭皮の血行を良くすることが大切です。実際、育毛剤にも血管を拡張させる作用のある成分が使用されています。

白湯や梅干しには血流を促進させる働きが期待できるため、梅湯は白髪や抜け毛予防にも効果があるのです。

出典:KAKEN「血流遮断による白髪化機構の解明と新規予防・治療法の検討

梅湯(梅白湯)の作り方・レシピ

梅湯(梅白湯)の作り方は難しいものではなく、誰でも簡単に作れます。

本章では、梅湯の作り方やレシピを解説します。基本的な梅湯を作りたい方はぜひ参考にしてください。

<準備するもの(1人分)>
・梅干し……1個
・水……150~200ml

<作り方>

  1. 電気ケトルや鍋、やかんなどでお湯を沸かします。
  2. 梅干しを電子レンジやオーブントースターなどで、軽く焼き目がつくまで加熱してください。
  3. コップに2を入れてお湯を注ぎ、箸やスプーンで梅干しをつぶします。
  4. お湯の温度が50℃程度になるまで冷ましたら完成です。

梅干しを加熱することでバニリンが生まれるため、ダイエット目的で梅湯を飲む人は、加熱するのを忘れないでください。

梅干しに火が通ると、香ばしさも加わってより美味しい梅湯になります。

それでも飲みにくい場合は、梅湯にはちみつ(小さじ1)を足すのもおすすめです。

甘さがプラスされてまろやかな味わいになるため、お子さまでも飲みやすくなります。

はちみつに含まれるオリゴ糖には腸内のビフィズス菌を増やす作用があるため、お通じで悩まれている方におすすめです。

参考:J -STAGE「蜂蜜中に含まれるオリゴ糖酸『マルトビオン酸』 糖質と酸との融合により生まれた新素材

梅湯(梅白湯)はいつ飲む?

梅干しで熱中症予防!期待できる効果やおすすめの摂取方法を紹介

梅湯の飲むタイミングについて、悩む方は多いです。

本章では、梅湯を飲むおすすめのタイミングを2つ紹介します。

  • 朝、起床後
  • 夜、寝る前

以下でそれぞれのタイミングについて詳しく解説しているので、参考にしてください。

朝、起床後

梅湯を飲むタイミングで最もおすすめなのは、朝の起床後です。

夜になると、人の身体は深部体温を下げるために手足から熱を出します。そのため、朝起きると身体が冷えているという人が多いです。

起床後に梅湯を飲むことで、寝ている間に冷えてしまった身体を温められます。

また、梅干しには血糖値の上昇を抑制する効果のある「α-グルコシダーゼ」という成分が含まれています。

1日の血糖値をコントロールしやすくするためにも、朝一番に梅湯を飲むのがおすすめです。

出典:みなべ町「梅パワーでどんどん健康になる!

夜、寝る前

梅湯を夜寝る前に飲むと、体温が上昇して寝つきが良くなります。

特に、冬の寒い時期は「寒くて寝られない」という方も多いかと思います。

寝る前に梅湯を飲むと、寝ている間の体温維持に役立つため、夜中に寒くて目が覚めてしまう方にもおすすめです。

また、便秘に悩む人も寝る前に梅湯を飲んでください。

腸は副交感神経が優位になっている時によく働きます。そのため、腸は寝ている時により活発になるのです。

寝る前に梅湯を飲んで腸内環境を良くしておくと、就寝中の腸の働きは良くなり翌朝の便の排泄に繋がります。

梅湯(梅白湯)の効果を最大限に引き出すコツ

「梅湯を飲んだがダイエット効果は感じられなかった」「梅湯を飲んでも便秘が解消されなかった」という口コミはネット上でよく見かけます。

梅湯の飲み方が正しくないことも、効果が出ない原因の一つです。

ここでは、梅湯の効果を最大限に引き出すコツを解説します。

具体的には以下の2つです。

  • 梅湯を毎日継続して飲む
  • 生活習慣を見直すことも大切

それぞれ解説します。

梅湯を毎日継続して飲む

梅湯は一度飲めば効果を実感できるというものではありません。毎日継続して飲み続けることが大切です。

また、梅干しには塩分が含まれるため、「一日何杯も飲む」飲み方はおすすめできません。

梅湯で即効性を感じやすいのは、二日酔いや乗り物酔いへの効果です。

梅干しにはピクリン酸と呼ばれる有機酸が含まれます。

ピクリン酸には肝機能を高める作用があるため、二日酔いや乗り物酔いの時の胃もたれや胃痛、吐き気を緩和するのに役立ちます。

参考:日本食糧新聞電子版「波動を高める生活学:梅干し

生活習慣を見直すことも大切

いくら梅湯にさまざまな効果があるといっても、乱れた生活習慣では梅湯の効果は実感できず、身体の健康や美は維持できません。

暴飲暴食をしていれば梅湯を飲んでも痩せることは難しいですし、腸内環境も悪化しやすくなります。

梅湯を健康維持や美容のために飲むのであれば、同時に生活習慣を見直すことも大切です。

栄養バランスのとれた食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけ、毎日一杯ずつ梅湯を飲む習慣を取り入れてください。

梅干し×大根の「梅流し」もおすすめ!

梅流しとは、大根と梅干しを組み合わせたもので、スッキリ大根とも呼ばれます。

大根にも梅干しにも腸内環境を整える効果が期待できるため、便秘や肌トラブルに悩む方におすすめです。

梅流しの効果や作り方のレシピなどは、以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方は併せてご覧ください。

参考:梅流しで腸内デトックス!効果や作り方、食べる際のポイントを紹介

プラムレディの梅干しで、美味しい梅湯を作ろう

梅湯を毎日飲むことで、ダイエットや便秘解消、風邪予防などさまざまな効果が期待できます。

梅湯は、梅干しとお湯という少ない材料で、簡単に作れるのが魅力です。

しかし、梅湯が美味しいと感じるかどうかは、梅干しの味が大きく影響します。梅湯を作る時におすすめなのが、和歌山県産の紀州南高梅です。

紀州南高梅は日本国内でも最高級ブランドで知られており、フルーティーな果実の香りや甘みが特徴です。

プラムレディでは、昔ながらの酸っぱい梅干しから食べやすいはちみつ梅まで幅広く取り扱っております。

美味しい梅干しで梅湯を作れば、心も体もポカポカに温まります。

梅湯作りに挑戦したい方は、ぜひプラムレディの梅干しを試してください。