南高梅はどんな梅?基本の梅干し・はちみつ梅干しの作り方を紹介

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南高梅とは、梅の品種のなかで最高級の品種として有名な梅干しです。

南高梅は作るのが難しく栽培するのに手間がかかるため、高級な梅として知られています。

しかし、高価な分、他の梅干しとは味や風味が異なり、子供から大人まで人気がある梅干しです。

本記事では、南高梅のルーツや食べることで得られる効果について解説しています。

南高梅の作り方やはちみつ梅干しの作り方についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

南高梅は高級な梅ブランド

南高梅は主に和歌山県で生産されている梅の品種で、数ある品種の中でも最高級の品種として知られています。

他の品種の梅と比較すると粒が大きく、皮が薄くて種は小さく、果肉もやわらかいのが特徴
です。

香りも甘くさわやかな香りがします。

しかし、南高梅は自家受粉できない品種のため、他の品種の梅の花粉を使って受粉しないと実が付きません。

自家受粉しないため、実生は交雑種となるので品種固定するために台木に南高梅の穂を接ぎ木し苗を作ります。

このように南高梅は栽培するのに非常に手がかかり、作るのが難しい貴重な品種でもあるのです。

南高梅の収穫期は5月末〜6月末で、この時期になると八百屋やスーパーなどにも南高梅が出回るようになります。

南高梅のルーツ

南高梅の歴史は、江戸時代の和歌山県のみなべ町や田辺町にまでさかのぼります。

その地を治めていた安藤直次は、税金の重荷に悩む農民に対して、山で自生していた「藪梅」を栽培し、その収益で税金を補うよう提案します。

その結果、この地域で梅の栽培が始まり、品質は徐々に向上しました。

そして、徳川吉宗が八代将軍として治世を行っていた頃には、その品質は吉宗が賞賛するほどまでになったのです。

その後も農民たちは一貫して優良な梅の木を増やし続け、1950年には「梅優良母樹種選定会」が設立します。

長い5年間の選定作業の末、37品種の中から「高田梅」が最も優れた品種と認定されました。

この選定作業に大いに貢献したのが南部高校の教諭で、その名誉を讃えて南部高校の南と高田の高を取って「南高梅」と名付けられ、公式に品種登録されました。

南高梅は、果実が大粒かつ豊産型で最大収量が多く、その品質が優れていたため、栽培が急速に広がり、国で最も広い栽培面積を持つ梅の品種となったのです。

南高梅の健康に良い効果

南高梅にはさまざまな栄養が含まれており、健康にも効果があります。

梅干しにはカリウム、ポリフェノール、クエン酸、バニリン、ビタミンEなどの成分があり、1粒からさまざまな効果を得ることができます。

梅干しから得られる効果は沢山ありますが、以下に3つを紹介いたします。

  • 脂肪の増加を抑制
  • 疲労回復効果
  • 整腸作用

それでは詳しく解説していきます。

脂肪の増加を抑制

南高梅にはバニリンという成分が含まれています。

バニリンとはその名前からわかるようにバニラの香りの成分でもありますが、南高梅にも含まれているのです。

南高梅を食べると、梅に含まれているバニリンが小腸で吸収されます。

バニリンが脂肪細胞に刺激を与え、脂肪細胞が燃焼して小さくなることから、体重を減少させる効果が期待できるのです。

梅干しはダイエットに効果があるため、脂肪が気になる方は日常的に南高梅を取り入れることをおすすめします。

疲労回復効果

南高梅の梅干しは、クエン酸やリンゴ酸といったアミノ酸を多く含んでいます。

アミノ酸は筋肉に溜まった乳酸を分解するのに役立つ成分です。

そのため、激しい運動や労働をしたあとの食事として梅干しを取り入れると、肉体的な疲労の回復に効果があります。

仕事やスポーツで疲れた日に1粒南高梅を食べることで、翌日のコンディションが変わるため、ぜひ食卓に取り入れてください。

整腸作用

南高梅に含まれている成分の中にエポキシリオニレシノールという成分があります。

これは「梅リグナン」と呼ばれる成分のひとつで、ポリフェノールの1種でもあります。

エポキシリオニレシノールは腸の中の悪玉菌の増殖を抑える働きがある成分です。

これが南高梅に含まれる植物性乳酸菌との相乗効果で腸の働きに作用する効果が期待できます。

便秘などに悩んでいる人は、毎日南高梅を食べることでお通じの悩みが解消される可能性があるため、ぜひ試してください。

さらに、梅エキスや梅干しの効果について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

南高梅の梅干しの作り方

本章では、南高梅を購入し、梅干しを自家製する方法をご紹介します。

具体的な手順としては以下です。

  1. 追熟させる
  2. 水洗いする
  3. アク抜き・へた取りを行う
  4. 塩漬けにする

ぜひ自家製梅干しを作る際の参考にしてください。

材料

南高梅を作る場合、必要になる材料は以下です。

  • 南高梅……5キロ
  • 粗塩……1キロ(梅の重さの20%)

使う道具として、下記のものを用意します。

  • 竹製の盆ざる
  • 新聞紙
  • ボウル(大きめのもの。アルミのものは避ける)
  • 梅を漬けるための容器(大きめのバケツやかめなど)
  • 重石5キロ

①追熟させる

梅は出荷される段階ではまだ青みが残っており、完熟して黄色い状態になっていないため、追熟が必要です。

梅が袋内の水分で湿ってしまい傷む可能性があるので、梅を購入したら、まずは袋から取り出してください。

購入後は、盆ざるに梅を並べて、風通しの良い日陰に半日程度置きます。

この時、明らかに傷んだ梅は取り除きます。

また、梅は日光に弱いので、直射日光が当たる場所は避けてください。

次に、新聞紙を盆ざるの上に敷き、その上に梅を並べ、もう一枚の新聞紙を上からかぶせて包みます。そのまま風通しの良い日陰に置き、梅を追熟させます。

梅は、1つ1つがバラバラに熟される為、熟すのが遅い梅は別に取り出し、さらに追熟させるのがおすすめです。

また、熟れすぎると梅干しの一部が茶色くなることがありますが、これは痛んでいるわけではないので、問題ありません。

3〜5日ほど様子を見て、梅全体が黄色くなり、甘さとさわやかな香りが強まってきて、赤みが出てきたら追熟が完了です。

②水洗いする

南高梅を追熟し終えたら、汚れを落とすために水洗いを行います。

大きなボウルなどに梅の実とたっぷりの水を入れて、やさしく手洗いしてください。

手洗いの最中に梅干しを傷つけてしまうと痛む原因になるので気をつけて洗います。

流水で汚れを洗い流したら次のステップに進みます。

③へた取りを行う

梅のヘタを爪楊枝で取り除いていきます。

ヘタが残っていると、漬け上がったときに苦味やえぐみの元になるので注意して下さい。

傷つけないように気をつけながらヘタを取り、ザルに重ならないように並べて1時間ほど自然乾燥させます。

これで梅干しを漬けるための下ごしらえは終了です。

④塩漬けにする

次に、下ごしらえをした南高梅を塩漬けにします。

塩分は18〜22%程度(梅5キロに対し粗塩900〜1100g)で漬けるのがおすすめです。

清潔な容器に梅を敷き詰めるようにして並べ、その上に塩を振りかけ、さらに梅を重ね、塩を振って重ねていきます。

最後に重石を乗せ、埃などが入らないようにラップやビニール袋などを容器の口にかぶせた後に、輪ゴムで留めてふたをして下さい。

重石は2kg程度。漬物袋を使う場合は重石ごと包み込むように縛ります。

その際に1日1〜2回、梅の入っている容器をゆすって、梅から出てきた梅酢を全体に行き渡らせるようにします。

1週間ほど経つと、梅酢が落としぶたのところまで上がってきます。その後、重石の重さを半分にして、さらに漬け込みます。

食べられるようになる、塩漬けの期間は最短で1ヶ月ほどです。

漬け終わったら重石を取り除き、梅酢と梅を分け、梅が重ならないように盆ざるに並べて、晴れた日に天日干しにして下さい。

半日日光の下で干したら梅干しを裏返し、裏面を乾かし、夕方には盆ざるを室内に取り込んで夜露を避けます。

それを3日間繰り返して干し上がったら、出来上がりです。

南高梅のはちみつ梅干しの作り方

梅干しの中でもまろやかな美味しさで人気のはちみつ梅干しも自分で作ることが可能です。

本章では、南高梅のはちみつ梅干しの作り方をご紹介します。

具体的には以下の手順で作ります。

  1. 梅の下準備
  2. 減塩する
  3. 南高梅をはちみつで漬ける
  4. 三日三晩天日干しして完成

自分ではちみつ梅干しを作る際は参考にしてください。

材料

はちみつ梅干しを作る場合、必要になる材料は以下です。

  • 白梅干し……10粒程度
  • はちみつ……100g
  • 水(減塩用)……白梅干しの重さの4倍
  • 塩……ひとつまみ程度
  • 水(調味用)……50cc

使う道具として、下記のものを用意します。

  • ボウル(アルミのものは避ける)
  • 菜箸
  • やわらかいふきんかペーパータオル
  • 密閉容器

①梅の下準備

まずは上記で解説した通り、南高梅を作ります。

大まかな流れは以下の通りです。

  1. 追熟させた南高梅を流水でやさしく手洗いをする。
  2. 大きめのボウルにたっぷりの水に梅を浸し、1時間ほどアク抜きを行う。
  3. 梅干しをザルに乗せて水気を拭き取り、同時に爪楊枝を使ってヘタを取り除く。
  4. 梅は盆ざるに重ならないように並べて、1時間ほど自然乾燥させる。
  5. 清潔なバケツやかめなどに梅を並べ、塩を振りかける。
  6. 梅と塩を順番に重ねていき、その上に落としぶたをしてから梅と同じ重さの重石を乗せる。
  7. 梅酢が落としぶたのところまで上がってきた後、重石を半分の重さにして全体で1ヶ月ほど漬け込む。
  8. 漬け終わったら梅酢とともに清潔な容器に入れ、冷暗所で保存する。

②減塩する

出来上がった白梅干しを減塩します。

白梅干しの重さの4倍の水に塩を加え、そこに白梅干しを入れて塩抜きをします。

7〜8時間程度かかるので、寝る前に水につけるのがおすすめです。

また、塩抜きしている間に、はちみつ漬け用のはちみつ液を作ります。

具体的には、鍋にはちみつを入れ、水を加えたものを木べらなどでよく混ぜながら火にかけます。沸騰したら火を止め、冷ましておくことではちみつ液の完成です。

③南高梅をはちみつで漬ける

減塩した白梅干しの水気を切り、清潔な密閉容器に入れます。

その上からはちみつ液をかぶるくらいまで加え、3週間ほど冷蔵庫で寝かせます。

④三日三晩天日干しして完成

はちみつ液に漬けた南高梅を干します。

盆ざるに重ならないように南高梅を並べ、日向で天日干しします。

半日経ったら裏返して裏面を干し、夕方になったら夜露を避けるために家の中に入れるようにしてください。

これを3日間続けたらはちみつ梅干しの完成です。

紀州南高梅使用!プラムレディのおすすめ梅干し

プラムレディには紀州南高梅を使ったさまざまな梅干しが揃っています。

また、プラムレディでは梅の実を収穫する際、梅の木の下にネットを張り、完熟して落ちてきた「完熟落下」の実のみを収穫し、梅干しに使用しています。

完熟落下によって作られた梅は風味が良いだけでなく、極限まで皮が薄くなり、その分出来上がった梅干しは口当たりが良くなります。

完熟落下による梅干しは当日の塩漬けが必要になるため、プラムレディならではの製法です。

一般的な青梅は手もぎの梅であることが多いため、完熟落下による梅干しを食べてみたい方は、ぜひプラムレディの梅干しを試してください。

以下でおすすめの商品を3つ紹介しているので、買うものを迷っている方はぜひ参考にしてください。

福茶梅

昔ながらの梅福茶梅(白干し)」は、完熟落下した紀州南高梅に、世界遺産でもあるオーストラリア・シャークベイの塩田産天日塩を加えて作った、昔ながらの白梅干しです。

無添加無着色で塩分は18%あるため、賞味期限も1年と長くなっています。

毎日の食卓で少しずつ、しょっぱくて酸っぱい昔ながらの味わいをお楽しみください。

うす塩

紀州の梅 塩分7%」塩分が気になる方や、はちみつ梅やしそ梅は苦手という方におすすめなのがうす塩梅です。

元々はプラムレディが、高級日本料理店やホテルなどに向けて販売していたものですが、お客様のご要望に応えて販売するようになりました。

塩分は7%と控えめですが、はちみつ梅などのように甘すぎないため、料理の邪魔をしない上質な食卓の脇役です。

梅干しかつお

紀州梅干しかつお」小粒でやわらかい紀州南高梅に、枕崎産のかつお節と国産の赤紫蘇を合わせた逸品です。

かつお梅は今から50年前に梅樹園が初めて作り、梅干し業界のロングセラー商品となりました。

かつお節の旨みが梅に溶け込んだ、豊かな風味をお楽しみいただけます。

かつお梅の元祖が作る梅干しかつおをぜひご賞味ください。